2016.03.09大変なことは自分が大きく変わるときだから起こっているんだね。
私は以前、現在とは真逆の仕事をしていました。
お恥ずかしい話しですが以前は売上を上げる為に仕事をしていました。
どのようにしたら売れるだろう?
どのようなチラシのしたら反響があるだろう。
どうしたらもっと儲かるだろう?
当然仕事なので儲ける事は会社を存続して従業員に給料を払っていくには不可欠な事です。
しかしそこに一番大切な事が抜けていました。
それは【自分の会社が売る商品を買って頂いたお客さまが幸せになっているか?】という事でした。
仕事をする根幹が
【お客さまを幸せにする】為では無くて【売上を上げる為】だったのです。
このように動機が不純だったので、このような会社には神さまも微笑まず、お客さまともトラブルが多く、
そんな仕事は楽しくも何もありませんでした。
そうこうするうちに私自身が病気になりました。
病名はシックハウス症候群。
お金儲けする目的の為に売っていた家をいかにコストを押さえるかばかり考えていたので、材料は石油由来の新建材を100%使用。
その結果皮肉な事に住んでいる家はその当時、中古のマンションで室内に有害物質もそんなに多く無かったのに、自分が売っている家に出入りを日常しているだけで重度のシックハウスになってしまったのでした。
しかし、使用している新建材は全て国が【安全】と認めた筈のF☆☆☆☆建材使用100%。
なぜ【安全】な建材を使用しているのに病気になるのか?
そんな疑問から本屋さんやネットでシックハウスという病気を調べると一冊の本に出逢いました。
それが澤田升男著の【ハウスメーカーと官僚がダメにした日本の住宅業界】というタイトルの本でした。
この本を読んだら頭を大きなトンカチで叩かれたぐらいの衝撃がありました。
しかしその反面スゴく腑に落ちた自分がいました。
なにより自分が病気になった理由が新建材で造られた家が原因だとハッキリと解ったのです。
知らなかったら許されたけれど知った以上は、もう新建材の家造りは辞めよう!!
それから色々ありましたが結果、その本を読んだ日から私は神に誓って一度も新建材で出来た家を造っていません。
同じ家を売る仕事でありながら、それからの私はそれまでの
ほぼ 新建材100%一転、
ほぼ自然素材100%の家を造る工務店に変わりました。
その動機はモチロン自分自身の病気なのですがが
実はそれ以上に仕事をする上での立ち位置がようやく解ったからです。
生活する為や従業員を食べさせる為にする仕事をする会社から
世の中にあの会社が無くなったら困るという仕事をする会社へ
それからまる五年が経ちました。
この5年は私のそれ迄の人生の濃さから言うと約4倍の20年分くらいに感じられるほど濃く、また苦しいものでしたが、
ある本に、【大変な事があるからこそ自分が大きく変われる。】と読んで
まさにその通りと納得しました。
私は今、胸を張って、誰よりも真面目に真剣に
住むお客さまが健康で幸せになる家造りをしているという実感を感じながら仕事をさせて頂いています。
その大きなきっかけを頂いた澤田升男さんに今日も深く感謝します。