壁内結露による構造躯体の劣化を防ぐため
集成材は使用しておりません。
家にとってとても重要である、柱・梁・土台などの構造体。グリーンライフ兵庫では、無垢材を使用しています。
品質管理が徹底された地元「天竜」の無垢構造材
日本三大人工美林のひとつに数えられる天竜の林。その天竜美林からは、良質の杉、檜が産出されます。ほぼすべて人工林で、植林は古く文明年間ごろより行われており、天竜川水系沿いの恵まれた自然環境の中で育まれてきました。国産針葉樹の中でも第一級の最優良材です。
同じふるさとで育ったものだから、親しみがもてる、安心感がある。
木のすまいの中でも県産材を使った住まいには、一味違う魅力があります。
グリーンライフ兵庫は「環境や生物多様性、地域社会・経済を守りたい」という思いから、国際機関の「FSC・COC認証取得(森を守る認証制度)」を取得しました。
FSCR(Forest Stewardship CouncilR、森林管理協議会)は、木材を生産する森林、そしてその森林から切り出された木材を使って生産・加工を行なっているかどうかを認証する国際機関の一つです。
グリーンライフ兵庫の100年住宅プロジェクト
森林組合、製材卸会社と試行錯誤の2年。
高品質で地元天竜の無垢材を価格据え置きで安定供給できる体制が整いました。
グリーンライフ兵庫が使用する柱・土台の構造材は天然乾燥をさせた後、人工乾燥機で乾燥させ、含水率を15%以下にした乾燥材のみを使用しています。
グリーンライフ兵庫の良質乾燥無垢材製造過程
乾燥された角材は材料寸法よりも10~15mm大きい状態でストック。 乾燥後の変化にも対応して出荷の際に寸分狂いのない製品として出荷するためです。 出荷の際に再度製材された乾燥材はさらに表面を削り、通常の構造材よりきれいな肌で出荷されます。
※静岡県内にも数台しかないこの機械は、柱材の強度と含水率を計測して印字してくれる機械です。
グリーンライフ兵庫の家は、しずおか優良木材支援制度・浜松市地域材利用推進事業にも対応しています。
グリーンライフ兵庫の基準(土台・柱)
グリーンライフ兵庫の基準は集成材・しずおか優良木材基準を上回ります。
木材は多くの水分を含んでいます。含水率が低いほど木材の強度は強く、木材の暴れも少なくなります。
含水率は、木材に含まれる水分の量を表す指標です。
木材の含水率(%)=木材の重量-全乾燥重量
比較 |
集成材 |
静岡優良木材基準 |
グリーンライフ兵庫基準 |
含水率(KD・SD) |
集成材 ホワイトウッド:15%未満 |
静岡優良木材基準 檜:20%未満 |
グリーンライフ兵庫基準 檜:15%未満 |
集成材 レッドウッド:15%未満 |
静岡優良木材基準 杉:20%未満 |
グリーンライフ兵庫基準 杉:15%未満 |
ヤング係数(E) |
集成材 ホワイトウッド:E95 |
静岡優良木材基準 檜:E90(JAS基準以上) |
グリーンライフ兵庫基準 檜:E90以上 |
集成材 レッドウッ:ドE95 |
静岡優良木材基準 杉:E70(JAS基準以上) |
グリーンライフ兵庫基準 杉:E70以上 |
無垢材と集成材の違い
集成材とは一定の製造基準に基づいて、人工乾燥でよく乾燥し大きな節や割れなどを取り除き木目にそって、長さ・幅・厚さの方向に接着剤を使って集成接着した建築材料のことで、本物の無垢の木ではありません。 品質が安定してるという面で採用している工務店やメーカーは多いですが、品質が安定しているのは家を建てる前の数値です。
日本の住宅の平均寿命は26年というデータが出ていますが、その原因は壁内結露による構造躯体の劣化だとも言われています。 高温多湿の日本で接着剤で張られた柱や梁が、神社や仏閣のように長持ちするでしょうか?
しかも現在の住宅の多くは家をすっぽりとビニールシートで覆ってしまう造りである為、家が呼吸できなくなっています。 そのような住宅で、10年後、20年後も建築当初の数値と同じ強度がでるでしょうか?
では、無垢材はどうでしょうか。正倉院や法隆寺に見られるように、何百年と持っている建物は全て木造建築で、構造材には無垢材を使っています。
無垢材は伐採した後も強度を増すと言われています。
しかし、無垢材はその樹種によって強さが異なり、また 同じ樹種でも育った環境や成熟度、製材の部位、乾燥度合いによっても強度の違いがあります。
一般に市場に流通している柱・土台などの無垢構造材は、含水率が20%という基準で、集成材と同じ基準の含水率15%未満の無垢材は安定供給が難しく、また強度基準も集成材に劣るのが現状です。
さらに、集成材と同等の品質にすると「コスト高」になってしまうので、高品質の無垢材を使用しているところが少ないのです。
しかし、その強度や含水率が集成材と同様に「一定の製造基準」によって証明されたとしたら、しかも、一般に流通している無垢材より基準が高かったら…、どちらを選びますか?
グリーンライフ兵庫は、集成材の構造材と同等の金額で、一本一本が徹底的に品質管理された(印字された)本物の無垢材を使用しています。
グリーンライフ兵庫は「全棟構造計算を実施」しています。
木は、火や熱にも強い
木材は燃えやすいと思われていますが、柱などが短時間で内部まで燃えてしまうことはありません。加熱による強度変化をみてもアルミニウムや鉄が加熱後すぐに強度が低下するのに対し、木材は急激な低下はしません。
FSC・COC認証を取得しています。
違法伐採や森林破壊は、世界的に深刻な課題であり、気候変動や生物多様性の喪失に大きな影響を与えているといわれています。このような中、企業や消費者が、木材製品・紙製品の原産地をきちんと確認したうえで製品を利用する動きが、世界各地で進んでいます。
日本においても、2006年のグリーン購入法基本方針の改正以降、合法性や持続可能性が確保された木材を使う動きが広まっています。FSC森林認証は、そのために大きく役立つ制度の一つであり、今後ますます求められるものになると予想されます。
FSC森林認証は、適切な森林管理を認証する「FM(森林管理)認証」と、認証された森林から産出された林産物の適切な加工・流通を認証する「COC(加工流通過程の管理)認証」からなります。認証された製品には、FSCのロゴマークがつけられます。
グリーンライフ兵庫は浜松市の工務店で一番初めに「FSC・COC認証」を受けました。
木材や紙のリサイクルはもちろん大切ですが、永久に再利用できるわけではありません。私たちは今後も、森林からの林産物を利用し続けることになります。 COC認証取得者により作られたFSC認証製品が市場に増え、企業や生活者による購入が進めば、適切に管理されながら利用される森林が増えます。その結果、森林の破壊や劣化を招くことなく、木材・紙の利用を将来にわたって継続することができます。
地産地消の試みとCO2 の削減
地元の無垢材など自然素材に徹底的にこだわり家族にも地域にも地球にも優しい住まい造りを目指します。森林は、洪水や土砂崩れなどの災害を防ぎ、渇水を緩和する機能を持っています。
そして人工林は、災害防止に役立つだけでなく、森林の再生・循環のプロセスを通じて二酸化炭素を吸収し、問題とされる地球温暖化防止にも高い効果を発揮します。
森林は地球資源であり、太陽が輝き、人間の手入れさえ行き届いていれば、永遠に再生してくれます。
現在日本は森林が豊かなのにも関わらず、利用する木材の8割を海外から輸入しています。 大気汚染、地球温暖化、、年々地球環境を危惧する声が高まってる今、このままでよいのでしょうか? 考えて見て下さい。海外からの木材輸送には、当然、大きなエネルギーがかかります。木材の場合、輸送にかかるエネルギーは、製造にかかるエネルギーよりもずっと多いのです。つまり、温暖化問題を通して考えたとき、海外の材料ばかりに依存するのではなく、地域材を積極的に用い、輸送エネルギー、資源の節約を改善することは大きな意味を持ちます。地域の木を使うことは、輸送におけるCO2の排出削減に繋がります。これは、温暖化防止のために大切なことです。
大気汚染や地球温暖化などにより、地球環境を危惧する声が年々高まりつつある今、これからの住宅は環境問題にも真剣に考えなくてはいけません。私たちグリーンライフ兵庫は資源のさらなる有効活用が推進されることを目指しております。